井川健・下條華子 夫婦共作展 & Abundante vol.9
花冷えの後の暖かさで、桜も一気に満開になりましたね。
先日陽気に誘われ、花曇の芦屋川で桜を見ながらお昼を頂いてきました!


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朝起きるとしばらく窓を開け放ったままにするのも、「春が来た…」と、
身体が感じているのだなぁと思ったりします。



旬のうるし・旬の和菜
 
         「井川健さん・下條華子さんの器で美味しいレッスン」レポート


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先日開催しました
    「井川健さん・下條華子さんの器で美味しいレッスン ~旬のうるし・旬の和菜~」

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。


桜の開花前でしたが、春の香りいっぱいの華やかなお料理の数々を「貴重 広里貴子」さんにご紹介いただきました。


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漆の器の艶やかな美しさと旬の恵みの素材を使って丁寧に作られた広里さんの「和菜」が、この上も無くぴったり寄り添って、はんなり春の雰囲気たっぷりのテーブルになりました。

新しい感覚で作られている井川ご夫妻の「旬」のうるしと、春の息吹が感じられる食材の美味しさを丁寧に引き出した広里さんのお料理…、うっとりでした~!



お料理と器の紹介です。

・貝合わせ 高山真菜とのゼリー寄せ 昆布ソースをかけて


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春の旬の貝と高山真菜の取り合わせは、色合いも美しくやさしいお味の前菜です。
「なにわの伝統野菜」のひとつである、高山真菜。
大阪府の豊能町にある高山地区で江戸時代から栽培されているブランド食材です。
やわらかく甘みと旨みのあるお野菜でした。

器は「寿文字小皿」で、中国の「百寿図」から取った寿の文字がお皿に描かれています。
いろいろな「寿」文字はデザイン性もあって、お皿の柄としても素敵です。
取り皿に使いやすいサイズと形で、お祝い事のテーブルにもぴったりですね。


・海老真蒸 絹さや包み 中華風スープ 


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海老から出汁を取ったまろやかな中華風スープ。絹さやの緑に包まれたほんのり赤い海老真蒸がきれいです。
スープ用の器いろいろでお出ししました。


・旬の炊き合わせ 五種盛り (泉州筍、飯蛸、こごみ、焼き豆腐、桜生麩)


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今回の作品展に並んださまざまに趣向を凝らした加飾のお鉢は、すべて1点もの。
「これが漆?!」と皆さん驚かれていた手の込んだ意匠です。
贅沢にこのお鉢に春の食材の炊き合わせを盛って。

素材それぞれの味がしっかり味わえる炊き合わせはまさに旬のごちそうですね。


・春の焼き物八寸 
   (筍木の芽和え、鶏と玉子の洋風袱紗焼き、鰆の麹焼き、空豆、桜花長芋)


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「口福・眼福」のいっぱい詰まった一皿です。


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一枚一枚柄違いの「箔八寸皿」は華やかで大胆な箔の使い方が楽しめる器ですが、お料理を載せるといっそうそのよさが引き立ちます。
さすがのプロの盛り付けで、お皿の上にも春爛漫。


・高山真菜といかなごのまんま 香の物


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コース仕立てでいただくお料理の締めのご飯って、すごく楽しみです!
今回の広里さんのアイディアご飯は、「ネコまんま風」に仕立てたみんなの大好きな味!

新鮮な茹で立ていかなごをたっぷり載せてあっさりいただきます。
高山真菜の緑と彩りの明太子の赤が、これまた食欲をそそりますね。
小丼サイズの器や大振りの飯椀で、いただきます。

そして、香の物に使った小皿が今回のお土産用にお作りいただいたものです!


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趣向を凝らした漆の小皿、食卓が引き締まります。


・関東風桜餅 蕗の薹鋳込み


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デザートも春の和菓子で。蕗の薹の香りと苦味がアクセントになった餡が美味しい!
四方皿に載った桜餅は王道の美しさ。季節を映す和菓子って、やっぱりいいですね。



井川ご夫妻の漆の器はいずれも力作揃いで、とても見ごたえがありました。
井川さんが木地を、下條さんが加飾を…と分担で作られていますが、とても息の合ったお仕事ぶりです。
特に従来の「漆器」のイメージとは全く違う装飾は、それぞれとても手の込んだものですごく新鮮でした。


葉っぱの形の小皿のように、葉脈まで表現された繊細で細やかな形の美しさは、流線型のオブジェを作られる井川さんならではのお仕事と思います。

こういう器を見ると、改めて「和の器」の美しさや手仕事のすばらしさを思います。


大き目の盛鉢サイズは、存在感がありながら色々な使い方のできる意匠のものでした。
正統派の和食はもちろん、野菜たっぷりのサラダやちらし寿司なんかもよさげです。


私はよくざくざく切ったバゲットを漆器のボウルに入れていますが、そんな使い方でも
さまになります。


蒔絵や箔などの加飾が入っていると特別なときの器と思われがちですが、下條さんの加飾ははっと目を引くものでありながら盛った料理を引き立てることがとてもよく考えられています。

広里さんのお料理はそんな意匠を最大限に生かしてよりいっそう素敵に魅せて下さいました。
旬の素材とその美味しさを引き出したお料理は、やさしい春の味…。

気持ちがほっこりしてきます。

盛り付けのコツや描かれた柄の引き立て方なども丁寧に教えてくださいました。


井川さん、下條さん、広里さん、ありがとうございました。


漆器は、使っていくうちにどんどん艶が出て育つ器でもあります。
痛んできたら塗り直し、欠けたりしたら継ぐことも出来ます。

そうしているうちに愛着も湧いてきて、永く使っていることが誇らしくもなってきます。

お料理を盛ったときの盛り映えは、やっぱり出色。
ふだんのお惣菜も、ごちそう感が出ます。
他の素材の器とも合わせやすく、いろいろなスタイルの食卓にも対応できますね。


「クラシックな漆器はなんだか重たい感じがして… ちょっと敬遠してしまいます」と
言われていた方が、ご夫妻の作品をご覧になって「イメージが変わりました。
使ってみたくなります。」と話して下さいましたが、こういった新しい感覚の漆の器から
入られるのもよいのかも… と思ったりもしました。





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DATA: ■引き続き井川健さん、下條華子さんの作品は、web-shop MITATEにてお取扱いたします。
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by seido301 | 2012-04-13 19:41 | レッスン | Comments(0)
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by seido301